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紋白蝶

光の午後 空き缶にキャベツとビロードの身体を持った青虫を入れてティッシュで蓋をした。

雨の朝 蓋をそっと開けてみると 缶の底には闇があって その先からさらに暗い闇が全てを覆いつくして 音も吸い込まれていくような白い蝶が身じろぎもせずじっとそこにいた。

最初からずっとそこにいた様で時間が止まってしまったかのような感覚。

闇が 静かに 少しずつ 広がっていく。

 

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